【2月13日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)のメーメット・ダルマン(Mehmet Dalman)会長は12日、同クラブへの移籍が決まった直後に飛行機事故で死亡したエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手の移籍金に関し、契約で定められているのであれば支払う意思があると話した。

 ダルマン会長によると、サラ選手の古巣であるフランス・リーグ1のナント(FC Nantes)から1500万ポンド(約21億円)を支払うよう求められているが、まだ正式には対応していないという。

 ダルマン会長は英BBCに対し「契約上の支払い義務があるのなら、もちろん支払う。われわれは公正なクラブだ」と話しつつ、次のように続けた。

「しかし契約にはいくつか気になる点があり、もし義務がない場合、私は会長として、またクラブの利益を守る人間として期待される当然の仕事、つまり契約の中身を確認してわれわれの立場を堅持することをしなければならない。それが現在われわれの取り組んでいることだ」

「今回は不測の事態が発生し、悲劇的な状況になっていることもあって、まだ合意に達していない。ポジティブな声明も、ネガティブな声明も作成していない」「言えるのはただ一つ、答えを出すべき疑問が数多くある点を理解していただきたいということだ」

 サラ選手は、空路で新天地カーディフへ向かっていた1月21日に乗っていた小型機が消息を絶ち、その後に海底に沈んでいた機体の残骸から遺体が発見された。小型機は沈んだままで、パイロットのデビッド・イボットソン(David Ibbotson)さんはまだ見つかっていない。(c)AFP