■ブレグジットの行方は?

 いぬ年の昨年、風水師らは地政学的な対立が起きると予想していた。実際に、世界の2大経済大国が貿易戦争に突入、英国は欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐり分裂した。

 風水において宇宙の万物は、金、木、水、火、土という五つの要素(五行)のバランスで成り立っている。今年は土のぶた年に当たる。これを踏まえヨーさんは、今年は国家間の緊張が多少和らぐが、政治家らは国内では予断を許さない状況に陥ると予想する。「豚は水を表す。水が土と混ざると泥になる。つまり、今年は人々の思考が濁り、その判断が問題を招くことになる」

 ヨーさんは風水の教典「易経」を使い、六芒星(ろくぼうせい)から「雷」を選んだ。雷は、衝撃と激震を意味すると言う。これは、「国際的対立は弱まるが、各国は自国の国内問題に忙殺されることを示している」と言う。

 昨年、EUと合意した離脱協定案をめぐり、自身が所属する政党の説得にも苦労したテリーザ・メイ(Theresa May)英首相にとって、良くないニュースもある。

「六芒星は、英国はEUに依存することによってのみ、繁栄と幸運を手に入れ、円滑かつ堅調に発展することができると示している」とヨーさん。「合意なき離脱は暴動と抗議につながる」

 台湾のツァイさんは、英国はEU離脱の有無にかかわらず、困難な年を迎えるだろうと予想する。「英経済は、ブレグジットが実現しなくても泥沼に落ち込む。メイ氏にとっては、重大な難関を乗り越えなくてはいけない年となる」

■米中貿易戦争の行方は?

 米中貿易戦争の打開の見込みはほとんどないと、ツァイさんは話す。ぶた年の濁った状態においては、両国は「古い保守的な考えに固執し、目の前で起きているものしか見ようとしない」傾向が強くなるからだ。「米中貿易戦争の関係国は、長期的な結果を見ようとしない。このため、交渉は失敗に終わる」

 一方、チョウさんは、へび年生まれの中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、「動きと移行を表す巨大なエネルギーに直面している。適切に対処できなければ、厄介なことになる」と話す。

■ヘンリー英王子の子どもの性別は?

 ヘンリー英王子(Prince Harry)の妻で、4月末から5月初めに出産を予定しているメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)にとって今年は、良い年となりそうだ。「メーガン妃にとって、今年は出産に向いている」とチョウさんは言う。

「メーガン妃の誕生日から判断すると、男性のエネルギーの方が少しだけ強いので、女児ではなく男児が生まれると予想する」(c)AFP/Yan Zhao with Amber Wang