【2月5日 AFP】米ハワイ州で、100歳未満へのたばこの販売を禁止する法案が提出された。将来の喫煙者は、喫煙を認められるまでに長い年月、待たなければならなくなるかもしれない。

 同州のリチャード・クリーガン(Richard Creagan)民主党議員が提出した法案は、2024年までに喫煙を事実上禁止するもの。

 同州にはすでに、たばこの販売に関する非常に厳しい法律がある。だが、救急医でもあるクリーガン氏はこの法案で、「人類の歴史上、最も致死性の高い人工物」を禁止するためになすべきことがまだあると訴えている。

 たばこの購入が認められる最低年齢は、全国的には18歳もしくは19歳と定められている一方、ハワイ州の現行法では21歳とされている。

 今回の法案では、最低年齢を来年までに30歳、2021年には40歳、2022年には50歳、2023年には60歳、2024年までには100歳に引き上げることを求めている。

 クリーガン氏は地元紙に対して自身の喫煙経験を認めながらも、「州には住民の健康を守る責務がある」と主張。オピオイドなどの処方薬を自由に入手できる状況は認められていないが、たばこはいかなる処方薬よりも致死性や危険性、中毒性が高いと話している。(c)AFP