■「一般公開の全面禁止もあり」

 ツタンカーメンの墓の埋葬品の中でも最も貴重なものの一部は現在、首都カイロの考古学博物館(Egyptian Museum)に収蔵されているが、ミイラ自体は今もこの墓で、脱酸素状態に保たれたガラスケース内に安置されている。

 保存プロジェクトを立ち上げた著名な考古学者で、エジプト元考古相のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)氏は、「大勢の観光客に墓への入場を認めるマスツーリズムを続けたら、この墓は500年は持たない」と警告する。

 ハワス氏は、ツタンカーメンの墓への一般公開を全面的に禁止する方針を唱えており、観光客は代わりに近くにあるレプリカを訪問すればよいと主張している。(c)AFP/Emmanuel Parisse