【1月30日 AFP】(更新、写真追加)サッカーのイングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)のアルゼンチン出身FWエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手(28)を乗せた小型飛行機が消息不明となった事故で、英国の航空事故調査委員会(AAIB)は30日、フランス沿岸に不明機のものとみられる2つの座席用クッションが打ち上げられたと発表した。

 フランス・リーグ1のナント(FC Nantes)から移籍したばかりのサラ選手を乗せた小型機は21日、イギリス海峡(English Channel)に浮かぶガーンジー(Guernsey)島の北方約20キロで消息を絶った。周辺海域では航空機や船舶を使った大規模な捜索が行われたが、機体発見には至らず、捜索は24日に打ち切られていた。

 発表によると、仏当局から28日、ノルマンディー(Normandy)の海岸で座席クッションが見つかったとの通達があった。同委員会は「初期調査から、不明機のものだった可能性が高いとの判断を下した」と説明。英国防省の支援を受け、海底の機体を検知できるソナー機器を備えた「専門調査船」による捜索を委託したことを明らかにした。

 発見者はフランス北西部シュルタンビル(Surtainville)在住のジョゼット・ベルナール(Josette Bernard)さん。海岸を散歩中だった27日に座席クッションを見つけ、警察に通報した。ベルナールさんはAFPに対し、「すぐに背もたれだと分かった」と語ったが、自分の家族はサッカーファンではないため、不明機については頭に浮かばなかったという。(c)AFP/Joe JACKSON