【1月30日 AFP】ブラジル南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)州ブルマジーニョ(Brumadinho)近郊で25日に発生したダムの決壊事故で、当局は29日、ダムを所有する鉄鉱石世界最大手バーレ(Vale)の責任明確化に着手した。事故では少なくとも65人が死亡し、不明者279人の生存も絶望視されている。

 同州検察当局は「バーレの刑事責任を見極める」ための捜査を開始したと表明。同当局の指示により、ダムの運用免許と直近の検査に関わっていた技師5人の身柄が拘束された。

 現場では29日も犠牲者の捜索が続いており、地元の救助隊にイスラエルの兵士らが加わり、ダム決壊により流れ出した汚泥の中で困難な捜索活動に当たった。

 同州では2015年にも、バーレがマリアナ(Mariana)に所有する鉱山でダムが決壊し、19人が死亡する事故があり、ブラジル史上最悪の環境災害とみなされた。

 今回の事故を受けてバーレに対する風当たりが強まっており、リオデジャネイロにある本社前では数十人が泥を使った抗議を行った。新聞各社も社説で、2015年の事故の教訓が生かされなかったとして、同社と政府を非難した。(c)AFP/Rosa SULLEIRO