【1月28日 AFP】米国のジョン・ボルトン(John Bolton)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は27日、ベネズエラで米外交官や暫定大統領就任を宣言した野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長、国会に対する暴力や脅しがあれば「法の支配に対する憂慮すべき攻撃と見なし、重大な対応を取る」とツイッター(Twitter)で警告した。

 ベネズエラでは、今月11日にニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領(56)が2期目の就任式を行った。しかし、野党側は昨年の大統領選を不正選挙として認めておらず、野党が多数派を占める国会で議長を務めるグアイド氏が23日、暫定大統領就任を宣言した。

 ボルトン氏は警告で特定の集団や個人を名指ししていないが、直前にはキューバが「マドゥロ大統領の治安部隊や準軍事組織を支援し、統制していることはよく知られている」とツイートしている。

 スペイン、英国、フランス、オランダ、ドイツの欧州各国は26日、マドゥロ氏が8日以内に大統領選挙の実施を宣言しなければ、グアイド氏を暫定大統領として承認する意向を示した。これに対し、マドゥロ氏は27日、CNNトルコ(CNN Turk)のインタビューで「ベネズエラは欧州に縛られない。全く傲慢(ごうまん)な態度だ」と反発した。

 マドゥロ氏は同日、西部カラボボ(Carabobo)州で行われた軍事演習の場に姿を見せ、「クーデターの試み」を打倒するとして「団結と規律、結束」を呼び掛けた。(c)AFP