【1月25日 AFP】「うる星やつら」「めぞん一刻」などの作品で知られる漫画家、高橋留美子(Rumiko Takahashi)さん(61)が、24日に開幕したフランス最大の漫画の祭典「アングレーム国際漫画祭(Angouleme International Comics Festival)」で、漫画の発展に貢献した作家に贈られる賞「グランプリ」に選ばれた。女性としても日本人としても史上2人目。

 高橋さんは仏西部アングレームの会場を訪れてはおらず、授賞式は欠席した。日本人のグランプリは、「AKIRA」(アキラ)の大友克洋(Katsuhiro Otomo)さんが2015年に受賞して以来となる。

 フランスは日本国外で最大の漫画市場。2018年には漫画の販売部数が1600万部と11%の伸びを見せ、コミックスの売り上げの3冊に1冊を漫画を占めた。こうした中、今年のアングレーム国際漫画祭では漫画の存在感が際立っている。

 高橋さんはこれまでの作家活動で約200巻を出版し、2億部以上を売り上げており、世界で最も作品が読まれている作家の一人だ。欧米ではSFコメディーの「うる星やつら」やラブコメディーの「めぞん一刻」、米国に漫画ブームをもたらした格闘ラブコメディーの「らんま1/2」などがよく知られている。(c)AFP