【1月12日 AFP】米コミック大手マーベル・エンターテインメント(Marvel Entertainment)は、「スパイダーマン(Spider-Man)」や「アイアンマン(Iron Man)」、「X-MEN」といった同社の人気キャラクター群に、中国にゆかりのあるスーパーヒーローたちを間もなく迎え入れる。同社関係者が明らかにした。

 米メディア大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)傘下のマーベルは現在、アジア地域への大規模な進出を図っている。

 マーベルのC・B・セブルスキー(C.B. Cebulski)編集長によると、同地域でのファン層拡大を目指す動きの一環として、中国でモバイルゲームのリリース、韓国で「マーベルストア」の開設、フィリピンでアーティストの発掘に乗り出しているという。

 セブルスキー氏の話では、新たに加わるヒーローは「スウォードマスター(Sword Master)」と「エアロ(Aero)」の2人で、中国が舞台になるとしている。

「中国の文化と神話が主なベースになるが、時代設定は現代で、(マーベルの)他のヒーローたちとの絡みもある」とセブルスキー氏。これらの新キャラクターは、アジアでより人気の高い日本の漫画スタイルで描かれるという。

 マーベルのアジア副社長で、過去2年間はアジア地域で暮らしているというセブルスキー氏は、キャプテン・アメリカ(Captain America)やハルク(Hulk)といった定番ヒーローに比べて、これまではアジア人のキャラクターがマーベルで主役級に起用されたことはなかったと認めた。

 ただ状況は変わりつつあり、同氏は「あらゆる文化を反映するストーリーが欲しい」と話している。(c)AFP