■男性もだまされ…

 シュウさんは自分の仕事を「公共サービス」だと述べる。だが、金銭目的の参入者があちこちに存在しているこの業界では、顧客である中国人男性にとって期待通りの結果がもたらされるという保証はない。業界が拡大するにつれ、怪しい仲介業者のうわさや、連れてこられた女性や花嫁が金銭を持って逃走したといった話が、中国のソーシャルメディア上にあふれるようになった。 

 中国版SNS、微博(ウェイボー、Weibo)では、「この業界では、多くの結婚が詐欺行為で成り立っている」、「政府が介入すべき時期」と批判的なコメントも目立つようになっている。

 湖北(Hubei)省のある男性は、国営メディアの楚天都市報(Chutian Metropolis Daily)に対し、若いベトナム人女性と会うために仲介業者に8700ドル(約95万円)を払ったが、その3か月後に女性が男性の元を去ったことを明らかにした。そして、別の夫を見つける目的で女性が子どもを中絶してしまったと話し、「今では妻も金もない。村のみんなの笑いものだ」と力なく語っている。(c)AFP