【1月17日 AFP】17日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)、男子シングルス2回戦でイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)に勝利した大会第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、この白星が自信につながると語った。

 錦織は2セット連取した後にそのリードを失ったが、最後は10ポイント先取となったタイブレークを制し、6-3、7-6(8-6)、5-7、5-7、7-6(10-7)で勝利した。

 ビッグサーバーとして知られる39歳のカルロビッチは、1978年大会で当時44歳だったオーストラリアのケン・ローズウォール(Ken Rosewall)氏以降では最年長となる全豪3回戦進出まであと一歩に迫ったが、最終セットの第9ゲームで迎えた3本のブレークポイントを錦織にしのがれた。

 男子シングルスのアジア人選手で最高位につける錦織は体力のすり切れる3時間48分の試合時間で、身長211センチのカルロビッチを下した。

 勝利後には安堵(あんど)でコートに膝をついた錦織は「厳しい試合でどちらにも転ぶ可能性があった。彼が勝ってもおかしくなかった」とコメントしている。

 また、2014年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)で準優勝し、これが四大大会(グランドスラム)での最高成績となっている錦織は「最後の数ポイントにしっかり集中した。きょう勝ててとても幸せ」と続けた。

「この試合を経験したことで、さらなる自信を手にすると思う。僕らは素晴らしいテニスをし、もちろん彼のサービスはとても良かった」

 この試合で59本のエースを決められたと聞かされた錦織は、疑うような表情をみせた後、「僕が1年で決めるエースの数とほぼ同じ」と笑った。

「サーブをとらえられないとフラストレーションがたまる。うまく集中できたと思う」

 錦織は3回戦で、第32シードのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber、ドイツ)を7-5、4-6、7-6(7-4)、5-7、6-4で下したジョアン・ソウザ(Joao Sousa、ポルトガル)と対戦する。(c)AFP