今回のホテルへの罰則措置について、各地政府関連部門の適切な対応を評価しつつも、花総さんも今回の罰則の程度は「軽い」と見ている。関連法律の立法時期が比較的古いことなどが理由として挙げられるが、今回の一件がきっかけとなって、時代に合った法律が改定されることを、花総さんは信じている。

「もし、今回の事件が最終的にホテルの衛生問題を解決するための、本当の意味での正しい措置となるのなら、この2か月の私の苦労は報われる」と花総さんは話す。

 中国社会科学院旅游研究センターの張広瑞(Zhang Guangrui)名誉主任は、「花総さんが社会的に与えた影響は非常に大きく、多くの人たちはホテルの処分について厳しい内容を予想していただろう。しかし今回の処分は、現行の法規制に従わざるを得ないものであり、世論の影響に左右されるものでもない」と話す。

 また張名誉主任は、「今回、処分を受けたホテルは結果的に自社のホテルブランドや顧客の信用問題など非常に大きな損失を被っている。各ホテルの実質的損失は、多くの人たちが知り得た罰則よりもはるかに大きなものだ」と指摘している。(c)東方新報/AFPBB News