【1月6日 AFP】ベネズエラ国民議会は5日、大統領2期目就任を来週に控えたニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)氏の大統領職を違法と断じ、軍部に「民主主義の回復」への取り組みを支持するよう呼びかけた。

 野党勢力が多数を占めるベネズエラ国民議会は5日に新会期を迎えた。国民議会の新議長に就任したフアン・グアイド(Juan Guaido)氏は議会の就任宣誓式で、「われわれはニコラス・マドゥロの違法性を再度断言する」「1月10日より彼は大統領職を不当に奪うことになるため、結果として国民議会が唯一の合法な国民の代表となる」と述べた。

 マドゥロ氏は昨年5月、予定より前倒しされ議論を呼んだ同国大統領選で勝利、今月10日に6年ある大統領任期の2期目に入ることになっている。昨年の大統領選は野党側の大部分がボイコットし、国際社会から広く非難されていた。

 4日にはペルーの首都リマで、中南米12か国とカナダの外相らが、大統領職にとどまろうとするマドゥロ氏を自国政府が大統領として承認しない考えを示し、同氏に権力を国民議会に委譲するよう強く求めていた。(c)AFP