【4月27日 AFP】慢性的な水不足に悩まされているベネズエラで、公邸のプールが空っぽだと怒りをあらわにした北部カラボボ(Carabobo)州のラファエル・ラカバ(Rafael Lacava)知事(49)の動画が物議を醸している。

 ラカバ知事は自身のツイッター(Twitter)アカウントに投稿した動画の中で、水が張られていない空のプールの脇に立ち、「ここにプールがある、知事の公邸に、だが水がない。水がないんだ!」と叫ぶなどして同国の主要水道会社を激しく脅し、問題を解決するために24時間の猶予を与えると述べた。

 奇行で知られ、特注の「ドラキュラモービル」で街から犯罪を一掃する計画を推進しているラカバ氏はさらに、「明日の夜までに何も改善がみられなければ、ドラキュラモービルがお前のところにやって来る」「警告する!」と、カメラを指さし脅すように述べている。

 豊富な水資源があるにもかかわらず、インフラが最悪な状況にあるために水危機に直面しているベネズエラでは、その影響が病院や首都カラカスの最も裕福な地域にも及んでいる他、各地で水の配給が定期的に行われている。(c)AFP