【1月7日 AFP】テニス、ブリスベン国際(Brisbane International 2019)は6日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードの錦織圭(Kei Nishikori)が6-4、3-6、6-2で第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を破り、2016年2月のメンフィス・オープン(Memphis Open 2016)以来となるタイトルを獲得した。

 この日の錦織は一つのサービスゲームでつまずき第2セットこそ奪われてしまったが、試合を通してみればメドベージェフを圧倒し、決勝で敗れた2017年大会の雪辱を果たした。

 スロースタートとなった錦織は序盤、0-3とメドベージェフにリードを許したが、ブレークを奪い返して追いつくと、再びゲームカウント3-3で迎えた相手のサービスゲームを破り、第1セットを42分で先取した。

 第2セットに入っても、狙いすました力強いグラウンドストロークでメドベージェフのミスを誘い相手を上回ったが、ゲームカウント2-2と3-3で手にしたブレークチャンスを物にできずにいると、逆に乱れを見せた自身のサービスゲームで先にブレークを許してしまった。

 錦織は「第2セットは少し待ちすぎてしまい、チャンスを生かせなかった」「3-4のゲームは彼が良かった。リスクをとって良いプレーをしてきたし、第2セットは彼が取るに値した」と振り返り、「たくさんのチャンスがあったから、2セットで勝てると思った」と続けた。

 第2セットを奪った勢いをメドベージェフが最終セットまで持ち込むかにも思われたが、第3セットは錦織が一気に5-1とリードし、最終的に約2時間で勝利をつかんだ。錦織は「何とかして勝たないといけないと思ったし、うまく変化をつけられたと思う」「リターンが良く、それが一番のカギだったと思う。深いリターンで相手にプレッシャーをかけられた」と話した。

 また、準決勝以上に進んだ経験がない全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)へ向けて、自身の調子に満足しているという錦織は「メインの目標は全豪オープンで良い結果を残すこと。今週は本当に良いプレーができて非常にうれしい」と付け加えた。

「仮にきょう負けていたとしても、力のある選手たちを倒してきていたから、自信を持てていたと思う」「だからメルボルン(Melbourne)に行くのを楽しみにしているし、全豪オープンは大好きな大会でもある」「たくさんの応援を感じられるし、あそこでは居心地がいい。ベスト8より上を目指したい」 (c)AFP/Andrew DENT