【12月28日 AFP】フランス全土を揺るがしてきた反政府デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動の内部関係者らは27日、抗議行動は29日と大みそかの31日にも行われ、年明け以降も続くとの見通しを示した。

 運動の代表者ベンジャマン・クーシ(Benjamin Cauchy)氏は、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領から追加の譲歩がなければ、「1月下旬に大規模な動員を行うことになる」と警告している。

 これに先立ち、首都パリの当局は27日、シャンゼリゼ(Champs Elysees)通りでは大みそかに抗議行動の計画があるが、祝賀行事は実施すると宣言していた。

 凱旋(がいせん)門(Arc de Triomphe)まで続くシャンゼリゼ通りでは、例年数万人の観光客や住民が新年を迎える。

 マクロン政権に対する暴力的な抗議行動が11月から繰り返される中、この通りはデモの中心地となっており、12月1日には凱旋門にも被害が及んだ。

 抗議参加者は全土で大幅に減少しているものの、フェイスブック(Facebook)上では、大みそかの「お祝いの非暴力的なイベント」と称する催しへの参加予定者が数千人に上っている。(c)AFP