【12月27日 AFP】18-19イタリア・セリエAは26日、第18節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は途中出場のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が終盤にゴールを挙げ、敵地でアタランタ(Atalanta)と2-2の引き分けに持ち込んだ。

 ユベントスを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、加入後初めてロナウドをベンチに温存したが、同点に追い付くには同選手の力が必要だった。チームはベラト・ジムシティ(Berat Djimsiti)のオウンゴールで先制した後、ドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)の2得点で逆転を許したが、ベンチから出たロナウドが78分に同点弾をマークした。

 ロナウドの活躍によってユベントスは、ウインターブレーク前で最後の試合となる29日のサンプドリア(Sampdoria)戦を前に、リーグ戦での無敗を維持。アレグリ監督は「勝ちたかったから残念だ。しかし、チームはよく戦った」と振り返っている。

 カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が率いるナポリ(SSC Napoli)は、後半アディショナルタイムにラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)に決勝ゴールを奪われ、敵地でインテル(Inter Milan)に0-1で敗れた。

 この結果、カリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)とロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)の2人が終盤に退場した2位のナポリは首位ユベントスとの勝ち点差が9に広がり、3位インテルとは5ポイント差に縮まった。

 インテルのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「最初から最後まで、きょうは強いインテルがみられた。自分たちを鼓舞し、さまざまな点で勝利に値した」と話している。

 またACミラン(AC Milan)は、下位に沈むフロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)と0-0で引き分け、4位以内でのフィニッシュに向けて打撃を受けた。

 7度の欧州制覇の経験を誇るミランは、これでセリエAの直近4試合のうち3試合がスコアレスドローとなり、1984年の後では初めて4戦連続無得点に終わっている。

 ミランを率いるジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督はライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対し、「欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権を獲得するという目標を達成するには、前半のようなプレーをしてはいけない」と振り返った。

「私はこの船の船長だから、全責任を取らないといけない。どのようにしたら選手たちが最高のプレーをできるかを知るのが重要だ。今、選手たちは持っている力を出せていないからね」

 勝ち点を落としたミランは6位に転落し、敵地でボローニャ(Bologna FC)に2-0で勝利した4位ラツィオ(SS Lazio)とは勝ち点3差となっている。また、最下位キエーボ・ベローナ(Chievo Verona)に2-0で勝利したサンプドリア(Sampdoria)が5位に順位を上げている。

 10代のニコロ・ザニオロ(Nicolo Zaniolo)がセリエA初ゴールを挙げたASローマ(AS Roma)は、3-1でサッスオーロ(US Sassuolo)に勝利し7位につけ、トリノ(Torino FC)はエンポリ(Empoli)を3-0で下し8位に浮上した。(c)AFP