【12月21日 AFP】2018-19アルペンスキーW杯で今季5勝を挙げ、圧倒的な強さを誇るミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は20日、男子選手との対戦を望んでいるリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)と同じ道をたどることはないと話した。

 今季11戦を終えて2位との差を330ポイントとしているシフリンは、早くも総合3連覇を揺るぎないものとしているが、マルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)やヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)といった男子選手へのチャレンジは視野にないようだ。

 フランス・クーシュベル(Courchevel)での大回転を控えるシフリンは、AFPに対して「それ(男子選手とのレース)は私の目標ではない」とコメントした。

「男子とのトレーニングはいつも本当に楽しいし、男子と競うのは楽しいだろうけれど、それはレースとはスタイルが違う」「確かなのは、私が滑降や大回転、回転、スーパー大回転で男子と競うことはないということ」

 引退が迫るボンは、インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏のW杯史上最多86勝の更新が難しくなっており、記録更新の期待はシフリンにかけられている。

 23歳のシフリンは、15歳で彗星(すいせい)のごとく現れると、すでにW杯の6種目で通算48勝を挙げており、五輪では金メダルを2個獲得。世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)では3勝を挙げるなど輝かしいキャリアを築いている。

「W杯で滑って現時点で8年目。6年間で成功を収めている。自分に起きていることや私が感じていることに、リンゼイのキャリアが影響していることはない」

 先頃、男性誌マキシム(Maxim)に、ビキニ姿の女性が居並ぶ中スキージャケット姿で登場したシフリンは、女性スポーツ選手はその身体的な見た目で注目を集めるばかりで、パフォーマンスの認識不足に苦しんでいると考えている。

「確実にそう思う。いろいろな選手に話を聞けば、さまざまな意見が出てくるでしょう」

「見栄えがするのは気持ちいいことだと思うけれど、私は世の中で最高にかわいい女性ではないので。でも、私は最速の一人で、スキー界で自分の成し遂げたことを本当に誇らしく思っているので、それをまずは皆さんに認識してもらいたい」 (c)AFP