【12月19日 東方新報】「外国人を装いofoにデポジット返金要求」というタイトルが微博(ウェイボー、Weibo)の旬な「ホットワード」として話題になっている。

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 あるネットユーザーが13日、依然として返金されないofoのデポジットの問題に対し、ある「計画」を企てた。「外国人の届け出」として、ofoにクレームを出したらどうなるのかと試みたものだ。

 このユーザーは、自分がカリフォルニア(California)州から来た米国人で、在中生活は2~3年、中国語はそれほど話せないという真面目な外国人に成りすまし、英語でofoにクレームメールを送った。英語のメールには、「自分は1か月以上前からデポジットの返金申請をしていたが、全くといってofoから返金されない。早急なデポジットの返金を要求し、返金しなければ提訴する」と書いた。

 このネットユーザーは、ofoの対応を試す程度の軽い気持ちだったのだという。ところが、思いがけずofoは翌14日、返金手続を処理し、しかも英語の「わび状」まで送ってきたのだ。

 この「差別待遇」で、ネットはさらに炎上した。なぜならofoの規定ではユーザーへの返金は、申請後15営業日を待たなくてはならなかったためだ。

 その後、このユーザーはこうした経緯をウェイボーに公開したのち、ネット上では「外国人を装いofoにデポジットの返金要求」というキーワードが注目されることになる。しかしその後、このユーザーは予想以上のSNSの拡散力に、関連記事をすべて削除している。

「もしこの米国人が『本物』であれば、実際、私よりもよい待遇を受けることはわかっていた。これは本当に許されないことだ。この『待遇』こそ、本来私たちが受けられる正当な権利であるはずなのに」と激怒する。

■ofoは沈黙

 北京青年報の16日の報道によると、北京市の中関村(Zhongguancun)にあるofo本社ビルには、デポジットの返金処理を求める市民が、時には家族総出で訪れるという。

 しかし、直接本社に行けない人や、本社でも返金に一定の時間がかかることから、多くの市民は返金を諦め、泣き寝入りなのだという。またオンライン上での返金処理もやはり15営業日まで待たなければならないという現状だ。(c)東方新報/AFPBB News