【12月18日 AFP】ハンガリーで17日、「奴隷法」と称される改正労働法への怒りの声に後押しされて野党が勢いを強める中、政府に対する抗議行動が首都ブダペストの公共放送局にも及んだ。

 政権に反対するアコシュ・ハタージー(Akos Hadhazy)、ベルナデット・シール(Bernadett Szel)両議員(無所属)はこの日、公共放送局MTVAで、政府と労働法改正に対する抗議文を読み上げるためスタジオに入れるよう要求。同局の警備員に社屋から強制的に退去させられた後、その様子を収めた動画を公開した。

 これを受け、インターネット上でMTVAの対応への批判が拡大。同日夕には、数千人がブダペスト市内のMTVA社屋付近で抗議を行った。

 両議員は同局による扱いに明らかに衝撃を受けた様子で、退去後すぐに告訴手続きを取った。また、自身らには議員として公共施設に入る権利があると主張している。

 労働法改正案は時間外労働に対する規制を緩和する内容。12日に議会で採択されて以降、野党の支持を受けた抗議デモが毎日のように発生している。(c)AFP/Géza MOLNAR