【12月12日 AFP】米フロリダ州に住む88歳の女性が今月、死産だったと聞かされていた娘と69年越しの初対面を果たした。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた。

 フロリダ州タンパ(Tampa)在住のジュネビエーブ・プリントン(Genevieve Purinton)さん(88)は18歳の時、未婚のままインディアナ州ゲーリー(Gary)の病院で出産したが、子どもは女の子で死産だったと知らされたという。だが、実際は病院の医師によって娘は養子に出されたという。

 現在69歳になった娘のコニー・モルトループ(Connie Moultroup)さんは家系調査サイト「Ancestry.com」のDNA検査を受け、生みの母であるプリントンさんの存在を突き止めた。そして今月、自身が暮らすバーモント州リッチモンド(Richmond)からフロリダ州に出向き、プリントンさんとの対面を果たした。

 プリントンさんはモルトループさんとの対面時、「死んでなかったのね」と口にしたという。モルトループさんは実の母との再会に涙が止まらなかったといい、プリントンさんについて「私に会えてとてもうれしそうだった」と語った。(c)AFP