【12月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、レスター・シティ(Leicester City)のウィチャイ・シーワタナプラパー(Vichai Srivaddhanaprabha)会長が4人の同乗者と共に亡くなった10月27日のヘリコプター事故について、英航空事故調査委員会(AAIB)は6日、コックピットペダルの不具合が原因であることが判明したと発表した。

 レスターが驚きのリーグ初優勝を成し遂げてから2年後、ウィチャイ会長の死は世界のスポーツ界と英国中部の小さな街レスターに衝撃を与えた。チームカラーの青と白で彩られていたヘリコプターは、スタジアムから離陸直後に制御不能に陥った。会長はほとんどのホームゲームを観戦し、ピッチで離着陸していた。

 8ページにわたる報告書でAAIBは、コックピットペダルとテールローターの接続が何らかの理由で切れたことが事故の原因だと述べ、その結果として機体は右回転を始めて制御不能になったと説明。ペダルの接続が外れた原因について、「最優先で」さらなる調査を進めていると述べた。

 また欧州航空安全局(EASA)は、同型のヘリコプターについて強制検査を通達しており、これまでに問題は見つかっていないという。(c)AFP