【12月6日 AFP】暫定政権とイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装組織フーシ派(Huthi)の間で続くイエメン内戦で、国連(UN)の仲介による和平協議が6日にスウェーデンのリンボ(Rimbo)で行われる。

 サウジアラビアが支援する暫定政権側とイランが支援するフーシ派は2016年にも和平協議に臨んだが、100日以上にわたる交渉にもかかわらず合意には至らなかった。

 専門家や外交筋によると今回協議が再開されたとしても目覚ましい成果は期待できず、国連の関係筋は協議の狙いについて、両者間の「信頼構築」であると強調した。

 イエメン内戦ではこれまでに少なくとも1万人が死亡し、現在も1400万人が飢餓に直面している。毎日のように子どもが飢えや病気で命を落としているほか、戦場へ駆り出されたり結婚を強いられたりなどしており、国連はイエメンの状況について世界最悪の人道危機と指摘している。(c)AFP/Natacha YAZBECK