【11月29日 AFP】生まれてくるのは男の子か、女の子か──米アリゾナ州の国境警備隊員が開いた赤ちゃんの性別お披露目パーティーが、大規模な山火事を引き起こしてしまった。米森林局(US Forest Service)は28日、出火原因となった爆発の瞬間をとらえた映像を公開した。

 映像には、原野に設置された「男の子」「女の子」と書かれた手製の標的が爆発すると同時に青い煙を噴き出し、周囲の草が燃え上がる瞬間が映っている。

 アリゾナ州グリーンバレー(Green Valley)で昨年4月に起きたこの火災「ソーミル・ファイア(Sawmill Fire)」では約1万9000ヘクタールが焼失し、完全鎮火には約1週間かかった。

 パーティーを企画したデニス・ディッキー(Dennis Dickey)被告は9月、軽犯罪で有罪を認め、約820万ドル(約9億3000万円)の損害賠償と、保護観察5年の判決を受けた。

 当局によると、標的には爆発しやすい物質「タネライト」が仕込まれていた。銃で標的を撃つと、男の子なら青、女の子ならピンクの煙が出て、赤ちゃんの性別を知らせるはずだったという。

 米国では、生まれてくるわが子の性別を青色かピンク色で表す性別お披露目パーティーが一大ブームとなっており、垂れ幕を広げたり、ケーキを切ったり、飲み物に着色したりと、さまざまな方法が駆使されている。(c)AFP