【11月28日 AFP】中国・上海市の裁判所は27日、オンライン旅行サービス国内最大手シートリップ(Ctrip、携程)の社内託児所で幼児の口の中にからしを入れるなどした虐待の罪で、託児所職員8人に執行猶予付きの懲役刑を言い渡した。

 シートリップの託児所をめぐっては昨年11月、施設内で児童が保育士に虐待される映像がインターネット上で拡散し、非難の声が巻き起こった。

 上海市長寧(Changning)区の裁判所は保育士らに対し、それぞれ懲役1年から1年6月の執行猶予付き判決を言い渡した。

 拡散した動画にはシートリップ職員らの子どもが乱暴に扱われ、罰として無理やりからしを口に入れられたり、からしのにおいを嗅がされたりする姿が映っていた。

 シートリップは中国最大の旅行オンライン予約サービスで、2016年には英国の航空券検索アプリ「スカイスキャナー(Skyscanner)」を17億ドル(約1900億円)で買収している。同社は虐待があった社内託児所の業務を外部業者に委託していた。(c)AFP