【11月27日 AFP】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General Motors)が大規模な人員削減と工場7か所の閉鎖を決めたことを受け、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は26日、この決定は「愉快ではない」と批判し、同社に圧力をかけていると述べた。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)で、GMが「すぐに元に戻る」ことを望んでいるとした上で、同社に「多大な圧力をかけている」と述べた。

 GMは、カナダ・オンタリオ(Ontario)州のオシャワ(Oshawa)、米ミシガン州デトロイト(Detroit)のハムトラムク(Hamtramck)、同オハイオ州ウォーレン(Warren)のローズタウン(Lordstown)にある北米の完成車組立工場3か所を来年中に閉鎖する計画を発表。さらに4工場を閉鎖する方針を示している。

 トランプ氏は、GMは2008年の金融危機の後に公的資金による救済を受け、国に対して借りがあると指摘。「米国はゼネラル・モーターズを救った。その会社をオハイオから引き揚げるのは好ましくない」とし、GMのメアリー・バーラ(Mary Barra)最高経営責任者(CEO)の決定を批判した。

 また、GMの乗用車シボレー・クルーズ (Chevrolet Cruze)の売れ行きが不調だと聞いたと述べ、GMのバーラCEOが「再起して(別車種を)投入することを望む」と語った。(c)AFP