アルペン元世界王者が突然の引退、同胞の大クラッシュが引き金に
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【11月23日 AFP】アルペンスキー男子のエリック・グアイ(Erik Guay、カナダ)が22日、シーズン開幕戦直前に突然の現役引退を表明した。前日に同胞のマニュエル・オズボーン・パラダイス(Manuel Osborne-Paradis)が練習中に大クラッシュに遭遇しており、その出来事が競技を退く引き金になったと説明している。
カナダ・レイクルイーズ(Lake Louise)で行われるW杯滑降の開幕戦を24日に控える中、オズボーン・パラダイスは21日の練習で激しく転倒して腓骨(ひこつ)と脛骨(けいこつ)を骨折。ヘリコプターで搬送され、手術を受けることになった。
グアイはCBSスポーツ(CBS Sports)に対し、「この事故の影響があったのは確かだ。私はマニー(オズボーン・パラダイス)の数人後にスタートする予定で、彼がクラッシュした音を聞いた。彼はヘリで搬送されなければならなくなった」と語った。
「彼の状況を自分に置き換えて考えていた。『なんてことだ。あれが自分の身に起きたら、もう一回リハビリのプロセスを乗り越えるエネルギーがあるか分からないな』とね」「それがある意味で大きな決断を下す後押しになった」
「きょうは、人生の大部分を占めていた時期に幕を閉じるほろ苦い日になった」「この数十年間、世界屈指のスキー選手となるために懸命に努力してきた。母国代表として世界中を転戦し、素晴らしいチームの一員になることができた」
オズボーン・パラダイスと共に、母国代表として今週末のW杯で滑降とスーパー大回転に出場する予定だった37歳のグアイは、これまでのキャリアで何度も膝にメスを入れており、今年も腰を痛めて平昌冬季五輪の欠場を余儀なくされていた。
グアイは複数のスピード種目でW杯合計231レースに出場し、通算5勝を記録するなど、最も輝かしい成績を残したカナダ人スキーヤーの一人。冬季五輪では3大会で代表に選出され、2006年のトリノ大会では惜しくも表彰台を逃したものの、滑降で自己ベストの4位に入った。アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)では、2011年ガルミッシュパルテンキルヘン(Garmisch-Partenkirchen)大会の滑降で優勝したのを含めて2つの金メダルを手にしている。(c)AFP