カナダ人がツイッターで多用する表現は「すごい」、米国人は「大嫌い」 研究
このニュースをシェア
【11月22日 AFP】昔からカナダ人は米国人よりも礼儀正しいとよく言われてきたが、そうしたステレオタイプなイメージを裏付けるように、ツイッター(Twitter)上でもカナダ人は米国人に比べて「great(すごい)」「thank you(どうもありがとう)」などの表現を多用していることを明らかにした論文が21日、米科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」に掲載された。
【編集部おすすめ】アラビア語とSNSを駆使、イラク人の心つかんだ日本の大使
カナダのマクマスター大学(McMaster University)の研究者3人による論文は、2015年から16年の1年間にツイッターに投稿されたツイート3700万件を分析したもの。その結果、カナダ人たちは「great」「thanks(ありがとう)」「good(良かったね)」「amazing(素晴らしい)」「happy(幸せ)」といった単語を多用していたのに対し、米国人たちがよく使用していたのは「hate(大嫌い)」「love(大好き)」「miss(~し損なう、寂しい)」 「mad(激怒)」「feel(思う)」「swear(断言する)」「tired(疲れた)」などの単語や、泣き笑いや目がハートの形をした表情の絵文字であることが分かった。
また、どのような単語を好むかについての比較では、米国人はツイッター上でののしり語や下品な言葉、人種差別的な表現など、タブーとされる言葉を相対的に選択する傾向が強く、カナダ人のツイートよりも否定的なコメントが多かった。
カナダ人は米国人よりも礼儀正しいというステレオタイプなイメージは、一般にはよく取り上げられてきたが、これまでの社会学的調査ではそうした傾向を示すものはなかったため、今回の結果はマクマスター大学の研究チームにも驚きだったという。
一方で論文共著者のダニエル・シュミツケ(Daniel Schmidtke)氏は、ツイッター上での言語行動は「必ずしも平均的な米国人やカナダ人の個人の内面にある真の性格を反映しているわけではない」と指摘している。(c)AFP