【11月22日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部に所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の次期会長候補に、同国代表でキャプテンを務めたオリバー・カーン(Oliver Kahn)氏が浮上したと、20日に国内紙ビルト(Bild)が報じた。

 2003年、当時バイエルンとドイツ代表でゴールを守っていたカーン氏はインタビューの中で、同チームの会長を「自分以上にふさわしい人物が務めるのは想像できない」と話していた。

 66歳になるバイエルンのウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長は、2019年11月の選挙で再選を果たす見込みである。しかし同紙によれば、ヘーネス会長が最終的に退任する際には、その後任に49歳のカーン氏を据えることを望んでいるという。

 バイエルンでの14年で632試合に出場し、最多タイ記録となる8度のリーグ優勝を果たしたカーン氏は、2008年に現役を引退した後もヘーネス会長と連絡を取り続けている。

 しかし、カーン氏もバイエルンも今回の臆測についてはコメントを出していない。

 バイエルンとドイツ代表で主将を務めたローター・マテウス(Lothar Matthaus)氏は、カーン氏は選手やゼネラルマネジャー(GM)、会長としてバイエルンで約50年間を過ごしたヘーネス会長の理想的な後任候補だと話した。

 マテウス氏は同紙の中で、「彼(カーン氏)はバイエルンの象徴だ。彼の中にあるバイエルンのDNAをチームにもたらすだろう。サッカーに関しても目利きだ」とつづった。

「彼はいつだって野心的であり、自分自身で知識を深め続けていた。財政面のことでさえね」「彼が将来のバイエルンをけん引してくれると信じている」

 カーン氏はドイツ代表として86試合に出場し、2006年のW杯で代表を引退。現役を退いてからはテレビで解説者を務めている。(c)AFP