【11月16日 AFP】サッカー国際親善試合が15日、各地で行われ、若手主体で臨んだドイツはロシアに3-0で快勝した。W杯ロシア大会(2018 World Cup)で惨敗を喫した前世界王者は、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督の下で復権のプロセスを歩み始めた。

 チームが一新されたドイツは、マンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するリロイ・ザネ(Leroy Sane)、ともにバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でプレーするニクラス・ズーレ(Niklas Suele)とサージ・ナブリー(Serge Gnabry)が前半に得点を記録した。

 ナブリーは「満足できる結果だ。前半はトップフォームだったね」とコメントしている。「後半は少し受け身になり過ぎてしまったが、チームは勝利に納得している」

「このチームが何歳かは関係ない。カイ(・ハヴァーツ<Kai Havertz>)のような選手を見てみるといい。彼はたったの19歳だがとても素晴らしいプレーだった」

 2018年に6敗しているドイツにとって、今回の結果は今年最大の勝利であるのと同時に最も納得のいく内容だった。ここ1年のドイツのパフォーマンスは精彩を欠いていたが、レーブ監督が送り出した選手たちはテンポの速いサッカーで期待に応えた。

 しかし今回の結果は、19日にホームで行われるUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)のオランダ戦に向けて自信を高める勝利でしかない。レーブ監督はこの試合にベテラン選手を起用するものとみられている。

 リーグAグループ1の最下位に沈むドイツは、16日にロッテルダム(Rotterdam)に首位フランスを迎えるオランダを2ポイント差で追っている。

 W杯でグループステージ敗退を喫した後、レーブ監督は若手を登用すると約束しており、ロシア戦ではハヴァーツが中盤でヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)の。

 ゴールマウスを守ったのは32歳のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)だったが、ロシア戦の平均年齢は24歳を下回っており、これはレーブ政権下の12年で最も若い。(c)AFP