【11月19日 AFP】2018-19アルペンスキーW杯は18日、フィンランドのレヴィ(Levi)で男子回転第1戦が行われ、絶対王者のマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)が優勝を飾り、前人未到の総合8連覇へ好発進を決めた。

 朝の段階で雪が非常に硬くなっていたため、主催者はコース最大の急斜面を避けるようにスタートゲートの位置を変更した。その中でヒルシャーは1本目トップに立つと、2本合計で1分51秒04をマークし、ヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)を0秒09差で退けて優勝を果たした。

 ヒルシャーはこれで2013年、2016年に続きレヴィで3勝目。総合8連覇を目指す29歳が、幸先が良いシーズンの出だしを切った。

 平昌冬季五輪の大回転銀メダリストであるクリストファーセンはわずかに及ばなかった。クリストファーセンは「きょうは早い時間のスタートが有利に働かなかった。だけどそれも人生だ」とコメントした。

 3位にはスウェーデンのアンドレ・ミーラー(Andre Myhrer)が入った。

 フランスの21歳の新星で、平昌ではこの種目の4位に入っているクレマン・ノエル(Clement Noel)は1本目終了時点で3位に入っていたが、2本目でゴール直前の旗門を通過し損なうミスを犯し、26位という結果になった。

 今季のW杯は本来シーズン開幕戦になるはずだった10月のオーストリア・ゼルデン(Soelden)での大回転第1戦が豪雪のため中止となり、今回がシーズン初戦となっている。(c)AFP