【11月15日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(73)は14日、シンガポールで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議において自身が出席を予定していた会議のいくつかを欠席し、フィリピン大統領府は「仮眠」が原因だったと釈明した。

 ドゥテルテ大統領が出席しているASEAN関連首脳会議には安倍晋三(Shinzo Abe)首相のほかロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領、中国の李克強(Li Keqiang)首相、米国のマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領らも参加。

 しかしドゥテルテ氏は14日、出席予定だった11会議中4会議と、シンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相主催の夕食会を欠席した。

 ドゥテルテ氏は15日朝、会議の会場に到着すると記者の質問に対し、「仮眠の何が悪い?」と反論。十分に休めたかと問われると、「まだ足りないが、残りの日程を耐えるには十分」と答えた。

 フィリピン大統領府はドゥテルテ氏がいくつかの会議に出ていないことが明らかになるやいなや声明を発表し、同氏が前夜3時間しか寝ていなかったと釈明。

 同大統領府のサルバドール・パネロ(Salvador Panelo)報道官は、「大統領は睡眠不足解消のため仮眠を取った」と述べ、「大統領がいくつかの会議を欠席したことで、大騒ぎとなっている場所もある」と認めた。ただ、欠席は「臆測を生んでいる健康問題とは一切関係がないと国民に保証する」と強調した。(c)AFP