【11月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)のレーシングドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、史上2人目となる世界三大レース制覇を目指し、2019年のインディカーシリーズ第6戦、インディアナポリス500(Indianapolis 500)に出場することが決まった。チームが10日に発表した。

 三大レースの一つであるF1のモナコGP(Monaco Grand Prix)を制しているアロンソは、2018年の第86回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2018)で優勝して二冠を達成した。インディ500には2017年に出場し、エンジントラブルで7位を走行中に途中棄権を強いられたが、その年の大会最優秀新人に選出されている。

 これまでに三冠を達成したドライバーは、グラハム・ヒル(Graham Hill)氏のみとなっている。ヒル氏は5回の優勝を飾っているモナコGPに加えて、1966年にインディ500、1972年にル・マンを制した。

 アロンソは「以前から話している通り、三冠を達成したいという思いを抱いている」「2017年のインディ500は信じられない経験で、心の底から、チャンスがあれば戻らなくてはならないと感じた」「タフなレースで、相手は最高のドライバーばかりだから、大きな挑戦になる。しかし僕らはレーサーだし、挑戦するために走るんだ」とコメントした。

 マクラーレンのザック・ブラウン(Zak Brown)最高経営責任者(CEO)も、「フェルナンドとわれわれにとって、やり残した仕事だ」「インディ500が簡単ということはあり得ない。大きなチャレンジになる。われわれも、フェルナンドも大会に最大の敬意を払っている。頑張りたい」と話している。

 F1で2回の年間優勝を達成している37歳のアロンソは、来季のF1に参戦しないと発表しており、今月末のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)が最後のレースになる可能性もある。

 2015年にフェラーリ(Ferrari)からマクラーレンに復帰したアロンソは、復帰後76大会連続で表彰台入りがない苦しい時期を過ごしている。今季もドライバーズランキングで10位に沈み、開催中のブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2018)でも予選Q1で敗退した。(c)AFP