【11月7日 AFP】インドネシア格安航空会社(LCC)ライオン航空(Lion Air)の最新型旅客機がジャワ海(Java Sea)に墜落し、乗客乗員189人全員が死亡した事故で、犠牲者の遺族ら数百人が6日、現場海域を訪れ、追悼の祈りをささげた。

 遺族らはインドネシア海軍の船2隻で現場海域を訪れ、涙を浮かべながら、花束を投げたり花びらをまいたりした。

 事故機はボーイング(Boeing)の737MAX8型機で、世界最新鋭の商用旅客機の一つ。10月29日に首都ジャカルタを出発し、1時間後にスマトラ島に近いバンカ(Bangka)島のパンカルピナン(Pangkal Pinang)に到着する予定だったが、離陸の12分後に同国北部沖のジャワ海に墜落した。

 警察によると、捜索隊は遺体袋160枚分を超える遺体を収容したが、これまでに身元が判明した死者は27人にとどまっている。

 飛行情報を記録したフライトレコーダーはすでにダイバーが回収したものの、操縦室の音声を記録したボイスレコーダーは見つかっていない。

 事故をめぐっては、機体の対気速度計が正常に作動していなかったことが明らかになり、墜落原因について新たな疑問が生じている。墜落原因はまだ明らかにされておらず、今月中に中間報告書が発表される見通し。(c)AFP