【11月2日 AFP】中国南西部で先月28日、バスが橋から川へ転落し、少なくとも13人が死亡した。警察は2日、原因は運転手と乗客による小競り合いだったと発表した。

 事故は、重慶(Chongqing)市の長江(揚子江、Yangtze River)に架かる橋で発生した。

 事故の様子を捉えた動画には、乗客の女が運転手の頭を物で殴り、運転手が片手で殴り返すと、女がもう一度運転手に手を出す様子が映っている。

 直後に運転手はハンドルを急に左に切り、バスは対向車線へ飛び出して車1台と衝突した後、橋の欄干を突き破って川に転落した。

 バスには事故発生当時、15人が乗っていたとされる。川から13人の遺体が収容されたが、依然2人が行方不明となっている。

 地元の警察当局によると、運転手に暴行を加えたのは地元住民(48)で、目的地のバス停で降り損なったため、運転手に直ちに下車させるよう求めたという。

 中国版ツイッター(Twitter)微博(ウェイボー、Weibo)の警察アカウントによれば、運転手が女の要求を拒否すると、2人は「暴言」を吐き合う口論になったという。

 バスの残骸の捜索と遺体収容のため、水中ロボットを駆使する潜水班とボート70隻以上が出て活動に当たっている。(c)AFP