【11月2日 AFP】ラグビー日本代表の主将リーチマイケル(Michael Leitch)は2日、今週末に行われるテストマッチで強豪ニュージーランドから衝撃的な勝利を挙げる意欲を示した。

 ニュージーランド出身のリーチは、2019年W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の開催地となる東京でのテストマッチを翌日に控え、2015年大会で日本が南アフリカに34-32の大勝利を上げた時の精神を思い起こした。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)が、代表戦出場経験のないメンバー8人を含めた二軍相当の布陣を組んできたことから、リーチは「相手チームのメンバーを見ると、テストマッチの合計数と経験値はそれほど多くない」と指摘し、「世界のトップチームを追い詰めるチャンスはある。われわれがオールブラックスを倒すとすれば、それはあしただ」と意気込んだ。

 ニュージーランドは、過去に日本と3度対戦して合計282点を記録している。特に、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)を率いるジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)が現役時代にオールブラックスとしてプレーした1995年のW杯では、大会記録の145-17で日本を圧倒した。

 しかし、ニュージーランドのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCは、横浜で行われた先月27日のオーストラリア戦に37-20で勝利した布陣から大幅にメンバーを入れ替え、イングランド、アイルランド、そしてイタリアとのテストマッチに備えるために、主要選手を先に欧州へ送り出した。

 オールブラックスの新たな布陣はテストマッチの合計が178となっており、30歳のリーチは日本がアドバンテージをつかむ可能性があると確信している。

 またリーチは、ジョセフHCのアシスタントとして、昨年10月から日本の守備コーチを務めているジョン・プラムツリー(John Plumtree)氏について「われわれにとって素晴らしい存在だ」「彼がチームに来てから、素晴らしい時間を過ごしている。彼は世界でも屈指の守備コーチだ」と称賛した。

「日本人選手はつねに受け身だ」「プラムツリーは常に、ラインを突破して、ラインスピードで相手に重圧をかけろと指示している。われわれにとっては、本当に素晴らしいコーチだ」 (c)AFP