■ロズベルグ氏も太鼓判

 ハミルトンの元チームメートで2016年の世界王者であるニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏は、ハミルトンがシューマッハ氏の記録を破ることができると確信している。

 カート時代からチームメートとしてハミルトンを知っているロズベルグ氏は、「彼は本当にシューマッハ氏の記録を狙える」「契約はあと2年残っていて、ドライバーズタイトルでは『シューミ(Schumi、シューマッハ氏の愛称)』にあと2つ、勝利数ではあと20レースだ。これは残り2年で可能な数字で、すごいことだよ」と話した。

「彼なら実際に目指して、数字上では史上最高のドライバーになれる。それは、非現実的なことではあるけれど可能性はある。だから、それをモチベーションにしていくに違いない」

 今年にチームとの契約を延長し、2020年シーズン終了までメルセデスに残留することになっているハミルトンは、通算勝利数でシューマッハ氏の91勝まであと20勝に迫っており、第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2018)と最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)で、その数字に近づく可能性がある。

 シーズン残り2戦でフェラーリが4季連続でコンストラクターズを制しているメルセデスの阻止を目指している中、ハミルトンは自分としては「少なくとも近づくことを望んでいる」と話すにとどまり、記録更新に関する話題は常に避けている。日曜日(28日)のレース後にも、「とにかく目の前のレースに集中しているから、その数字に近づくことは特に意識していなかった」と繰り返した。

「これからもっと勝利を積み重ねるチャンスがあるかどうか、誰に分かる? 自分は全力を尽くしていくだけだ。例えば91勝については、まだ先が長い」「ミハエルはフェラーリ(Ferrari)でその素晴らしい才能を発揮し、チームに結果をもたらした。これからも自分は彼のファンだ」 (c)AFP