【10月23日 AFP】カメルーンの憲法評議会は22日、7日に投票が行われた大統領選の結果について、現職のポール・ビヤ(Paul Biya)大統領(85)が勝利したと発表した。ビヤ氏は7期目となる。得票率は71.3%で、野党「カメルーン再興運動(MRC)」の対立候補、モーリス・カムト(Maurice Kamto)氏は次点で得票率14.2%だった。

 ビヤ氏は大統領に初就任した1982年以来、国内で強権政治を敷いており、憲法評議会はビヤ氏の支持者で占められている。このためカムト氏は評議会の公平性を疑問視し、自身の勝利を主張している。

 7日のカメルーン大統領選では投票率が低迷し、暴力行為がみられたほか不正疑惑も浮上。また、仏語話者が多数派を占めるカメルーンでは英語圏での衝突が激化している。

 米国は声明で、選挙前後にかけて複数の不正行為があったと指摘。選挙の信頼性や公平性に対して疑念を投げかけるとともに、平和的な解決を求めた。(c)AFP/Reinnier Kaze with Amaury Hauchard in Libreville