大リーグの剛球を自宅の居間で、VR革命へ加速するスポーツ業界
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■拡張スタジアム
また、遠隔計測用のセンサーを競技場やボール、選手に取り付ければ、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)やサッカー、野球の迫力を離れた場所に現実味のある形で再現したり、リアリティーを高めたりもできる。
ディレクターは「打席に立つ野球選手のプレッシャーを感じたいなら、座席から心臓の鼓動のような振動が伝わるようにすれば、バクン、バクンという音を感じることができます。その選手がバットを振ってボールを打ったら、その手応えが伝わってきます」と話している。
座席は現在、1台1万ドル(約113万円)もして、自宅でのんびりスポーツを見たいファンには高根の花だが、ヘッドセットの存在や、VR用スーツの開発が進んでいることを考えれば、世界中のファンが、お気に入りの選手のタックルやタッチダウン、そしてゴールの数々を自分の身で、リアルタイムで体験できる日もいつか訪れる可能性がある。
さらにラッデン氏によれば、生観戦に訪れるファンのための「拡張スタジアム」をつくり出す技術が遠からず実現するかもしれないという。
米ラスベガスで開催された家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics Show、CES)」でパナソニック(Panasonic)が売り込んだ「スマート・ベニュー」構想は、NFLの試合中のフィールドに、グラフィックや広告、選手のスタッツ、リプレー映像などを重ねて表示するというもの。ラッデン氏は「安い席のファンには、非常にありがたい機能だと思います」と話している。
また、MRを使えばピッチを舞台にしたスタジアム規模の観客参加型のゲームが行えるようになり、ハーフタイムの出し物にも革命が起きるかもしれないそうだ。(c)AFP/James PHEBY