【11月2日 CNS】中国工業情報化部(MIIT)管轄の中国信息通信研究院がこのほど発表したデータによると、今年9月までの国内携帯電話出荷量は3億500万台で、前年同期比で17%下落した。このうち、9月の出荷量も3902万2000台と前年比で11.7%減少している。

 市場調査機関のIDCのデータでも、今年の中国スマホ市場における出荷量は6.3%下降すると予測されていた。原因は、上半期の各メーカーの業績が良くなかったことによるもので、19年には回復の兆しをみせるだろうと分析している。

 また、市場の飽和やスマホの普及率、および小売価格の上昇などで、携帯市場全体の成長が抑えられてしまったのではないかとも言われている。

 通信研究院のデータによると、スマホの出荷量は下降したものの、市場シェアは一部メーカーへの集中が進んだ。18年1~8月までのアンドロイド携帯の出荷量はスマートフォン全体の89.9%を占め、アンドロイド携帯のブランド別にみると、売上げ上位10社の出荷量のシェアだけで全体の90%以上を占めた。

 中国国産ブランドの出荷量も全体的には落ちている。18年1~8月までの国産ブランドの出荷量は2億4100万台、前年同期比で17.8%下降した。

 またこのほか、IDCが8月に発表した第二四半期のメーカー別出荷量によると、出荷量が最も多かったのは華為技術(ファーウェイ、Huawei)で、販売台数2850万台、全体シェア27.2%を占めた。次いでオッポ(OPPO)、ヴィーヴォ(Vivo)、小米科技(シャオミ、Xiaomi)、アップル(Apple)と続いた。アップルの中国市場の販売量は700万台に留まり、前年同期比で12.5%下降している。(c)CNS/JCM/AFPBB News