【10月14日 AFP】(更新)トルコで2年にわたり拘束されていた米国人牧師のアンドルー・ブランソン(Andrew Brunson)氏(50)が13日、米国に帰国し、ホワイトハウス(White House)を訪れてドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に謝意を示した。

 今月12日にトルコの裁判所で禁錮3年1月15日の有罪判決を言い渡されたが、未決勾留期間と公判中の良好な素行を考慮するとして、同日解放された。

その後、ブランソン氏はトルコから米軍用機でドイツ経由で13日に米首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地(Joint Base Andrews)に到着。そのまま、ホワイトハウスを訪問し、英雄並みの歓迎を受けた。

 トランプ大統領と面会したブランソン氏は、トランプ氏と政権に対し「われわれのために真剣に闘ってくれた」と謝意を述べた後、ひざまずいてトランプ氏の肩に手を置き、トランプ氏のために祈りをささげた。

 ブランソン氏はトランプ氏の支持基盤であるキリスト教福音派の牧師。

 ブランソン氏の帰国を米国とトルコとの関係における「素晴らしい一歩だ」と評していたトランプ氏は、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に対し、「多数の困難な状況の中でこのこと(ブランソン氏解放)を可能としてくれたことに感謝する」と謝意を述べた。

 トルコと米国は共に北大西洋条約機構(NATO)の加盟国だが、ブランソン氏の拘束が両国の関係悪化の要因となっていた。トルコ側では通貨リラが急落し、トルコ経済の脆弱(ぜいじゃく)さを露呈する結果となっていた。(c)AFP/Francesco FONTEMAGGI