「遺伝子系図」で米国人の大半を特定可能に、プライバシーの問題も
このニュースをシェア
■「自らのデータをアップロードすることの意味」
GEDMatchとは異なり、Ancestryや23andMeなどのウェブサイトでは、分析結果が公開されていない。だが今後、これらウェブサイトに対し、警察がデータベースの開示を求めることも考えられる。両サービスによると、そうした強制的な開示命令はまだないという。
今後起こり得るそのような強制措置、さらには他人のDNA情報の違法な利用について、プライバシー擁護を訴える活動家からは懸念の声が上がっている。
米国立衛生研究所(US National Institutes of Health、NIH)のベンジャミン・バークマン(Benjamin Berkman)氏(生命倫理学)は、「自らのデータをこれらウェブサイトにアップロードすることの意味を人々はしっかりと理解する必要がある」と述べ、注意を呼びかけた。(c)AFP/Ivan Couronne