【10月12日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)は11日、シングルス3回戦が行われ、大会第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)は7-6(9-7)、6-4でサム・クエリー(Sam Querrey、米国)を下し、8強入りを果たした。錦織は12日に行われる準々決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と顔を合わせる。

 大会連覇を狙うフェデラーは同日、世界ランキング28位のロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)を6-3、2-6、6-4で退け、ベスト8に勝ち上がりを決めている。

 前日に行われたダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との大会初戦では接戦を強いられた37歳のフェデラーだったが、この日はバウティスタ・アグトを相手に簡単に第1セットを奪い、本来の調子を取り戻したかに思われた。

 しかし、第2セットではバウティスタ・アグトにキャリアで初めてセットを失い、8度目の対戦にして初黒星を喫するかという嫌な気配もあったが、最終セットでは第9ゲームでサービスブレークに成功して勝利。連日の熱戦を制して拳を突き上げた。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、2度の接戦をこなしたことで錦織戦へ向けて良い準備ができたとしており、「メドベージェフとバウティスタ・アグトという2人の素晴らしいベースライナーとプレーしたことが生きてくればいいなと思う」「その視点で言えば、リズムをつかめた感覚がある」と語った。(c)AFP/Peter STEBBINGS