【10月17日 CNS】国慶節の休暇中、健全な発展を続ける北京市は、またも全国の人々が最も行きたい旅行先の一つとなった。先ごろ、中国社会科学院都市発展経済研究所と社会科学文献出版社が共同で発表した「都市青書No.11」で、北京市の健康発展指数が中国トップと評価された。

 青書は、288都市の健康的発展の状態について総合的な評価を実施した。評価の結果、2017年は北京、珠海(Zhuhai)、上海、深セン(Shenzhen)、長沙(Changsha)、寧波(Ningbo)、広州、杭州(Hangzhou)、南京(Nanjing)泉州(Quanzhou)の10都市が健康発展指数のトップ10となった。

「国家中心都市」として定められた9つの大都市の中では、北京、上海と広州がトップ10に入ったが、武漢は20位で、天津、成都(Chengdu)、重慶(Chongqing)などランクは下の方だったが、武漢の資源利用効率、環境品質と民生水準の改善は顕著で、健康環境指数と健康社会指数は9都市の中で3位だった。

■中部地区が顕著に改善

 地区ごとの特徴としては、東部地区の都市は全体的に点数が高く優秀で、健康発展指数47.96を記録。続いて中部地区44.28、西部地区42.82となっており、東北地区は末位で健康発展指数は41.29。西部地区の健康的発展指数が、初めて東北地区を上回った。

 省別に見ると、中部地区の省は健康発展指数の改善幅が顕著であることに比べ、東北3省には目立った上昇が見られず、遼寧(Liaoning)の順位は7つ、黒竜江(Heilongjiang)の順位は3つそれぞれ下がり、特に民生と社会保障の面で、東北3省の順位は最後部に名を連ねている。

 都市別にみると、揚子江デルタ、珠江デルタと台湾海峡西側の沿海都市群の健康発展指数がトップ3を占め、揚子江中部流域と北京・天津・河北の都市群が続く。台湾海峡の西側の沿海都市は1都市あたりの規模は小さいものの、健康発展指数はトップレベルにあり、経済的収益性、公共文化、社会民生と都市管理などの面でバランスが取れており、健康発展指数は第3位だ。

 都市の規模の面から見ると、都市の規模と健康発展指数の間には、連動する関係がある。また、規模によって、大都市には経済的収益性や公共サービスなどに優位な面があり、中規模の都市は環境、都市運営管理などで大都市に比べ優位な面がある。行政等級の面では、等級が高くなれば高くなるほど、経済収益性、社会保障、公共文化、教育水準、住居環境などの面で、等級の低い都市に比べて明らかに優位性がある。(c)CNS/JCM/AFPBB News