【10月6日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で2度の優勝経験を誇る女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を2016年に刃物で襲った男が、最大で禁錮12年の可能性に直面していることが判明した。

 5日の検察の発表によると、33歳の被告は他に恐喝などを含む複数の罪に問われており、「これらの罪で有罪になれば、被告は5年から12年にわたり刑務所に入ることになる」とされている。また、犯行当時にボイラーの点検技師を装っていた被告は、誰の家か知らずに侵入したという。

 世界ランク4位で28歳のクビトバは、チェコ東部プロスチェヨフ(Prostejov)の自宅で刃物を持って押し入った強盗と格闘した際に利き手の左手を負傷し、選手生命を脅かされた。

 医師からは指を切断する可能性もあると警告されるなど厳しい予想もあったが、クビトバは昨年の全仏オープンテニス(French Open 2017)で復帰。襲撃事件の後は世界ランキング29位まで後退したが、今年はツアー5勝を記録する好調ぶりで、今月末から始まるWTAファイナルズ(WTA Finals Singapore 2018)の出場権を獲得している。(c)AFP