【10月4日 AFP】リベリアの中央銀行は3日、消えたとうわさされ騒ぎになっていた160億リベリアドル(約117億円)相当の新札について、国庫で無事に保管されていたと発表した。

 リベリア中央銀行のナサニエル・パトレイ(Nathaniel Patray)最高経営責任者(CEO)は声明で、「メディアが報じている160億リベリアドルが消失したというのは誤報であり、そのような事実はなかったことを国民および関係各位に周知しているところだ」と述べた。

 問題の新札は、昨年11月から今年8月の間に中央銀行に輸送される予定だったが、こつぜんと消えたと報じられていた。

 首都モンロビアでは1日、新札消失疑惑に対する抗議デモが行われ、大勢の人が参加した。デモ隊はこの一件を「大略奪」と呼び、その責任は当局にあると批判していた。

 ユージン・ナグベ(Eugene Nagbe)情報相は先週、政府は「草の根を分けても」新札を捜し出す捜し出すと意気込みを語っていた。(c)AFP