【10月2日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)に出場した米国選抜のパトリック・リード(Patrick Reed)は、欧州選抜に完敗したことを受けてチームのリーダーシップを批判した。

 米国選抜は30日、10.5-17.5で欧州選抜に敗れ、欧州での戴冠はまたしてもお預けとなった。

 欧州選抜が勝利の余韻に浸っている中、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が1日に報じたコメントの中で、リードは過去に共に成功を収めてきたジョーダン・スピース(Jordan Spieth)とのペアが解消された決定を批判し、「エゴ」が米国選抜の挑戦を台無しにしたと示唆している。

 第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)覇者のリードは、スピースとペアを組むことを希望していたが、その望みは聞き入れられなかったとしており、同紙に対して「問題なのは、ジョーダンが私とプレーしたがらなかったということだ」と話した。

「ジョーダンとの間には何の問題もない。つまるところ、それが機能してチームの成功をお膳立てする限りは、自分がペアを組む人のことが好きか、あるいはその人が私を気に入るかどうかはどうでもいい」「彼(スピース)とは互いにうまくやる方法を知っているし、仕事のやり方も理解している」

 結局、仲の良い友人であるジャスティン・トーマス(Justin Thomas)と組んだスピースは3勝1敗の結果を残したが、リードはタイガー・ウッズ(Tiger Woods)とのペアで0勝2敗となり、28日と29日の午後は主将のジム・フューリック(Jim Furyk)にメンバーから外された。リードは「ライダーカップで自分と同じくらい成功した人が、私を2度も座らせておくのは賢い選択だとは思わない」と不満を口にしている。

 また、米国選抜はチームの部屋に貼られていた「エゴは置いて出ていけ」というメッセージをないがしろにしたというリードは、欧州選抜の勝利を引き合いに出して「彼らは私たちよりもそれがうまくできていた」と続けた。(c)AFP