【9月29日 AFP】現在故障で戦列を離れている男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、来月のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)での復帰を目指している。コーチのカルロス・モヤ(Carlos Moya)氏が28日、スペインメディアに示唆した。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)準決勝のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)戦で右膝を痛めて試合を途中棄権して以降、大会に出場していないナダルは、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)準決勝でスペインがフランスに敗れた後、中国オープン(China Open 2018)と上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)の欠場を表明していた。

 しかし、2016年からナダルのコーチを務めているモヤ氏は、同選手が来月29日から11月4日まで開催されるパリ・マスターズまでには間に合うと確信しており、英ロンドンで11月11日に開幕するATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)も視野に入れているという。

 モヤ氏は28日、スペインの公共放送TVEに対して、「デッドラインは設けていないが、何の問題もなくすべて順調に行けば、パリ・ベルシー(Bercy、パリ・マスターズの会場)には出場できるかもしれない」、「パリがだめならロンドン。それも無理なら来年だ」と述べた。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が調子を上げてきたことによって、欠場が続いているナダルは世界ランク1位の座が危ういものになっている。しかしモヤ氏は、世界トップを維持することはナダルの頭にはないと強調した。

「現時点ではノーだ。1か月とか1か月半前ならイエスだったかもしれないが、けがを抱えている場合はリハビリして復帰できるようにすることが最優先だ」(c)AFP