反発浴びるスペイン1部の米国開催、リーグ側は「関心を誇るべき」
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■脅威ではなく栄誉
リーグがこの夏に協力関係を築いたのはレレバント社だけではない。米SNS大手のフェイスブック(Facebook)社とも契約を結び、人口13億人のインドを含めた南アジアの8か国で、リーグ戦の無料生中継を始めることも決まった。両イニシアチブを貫く中核目標は、イングランド・プレミアリーグに追いつき、追い越すことだ。
マジョ氏は「私たちはプレミアリーグを超えるという夢を持っている。この夏の二つの契約は、われわれにとっては朗報だ」と話している。
放映権料に関しては、2019年から2022年の間に国内の放送局から年最低11億ユーロ(約1460億円)、国外から8億9600万ユーロ(約1190億円)がスペインリーグに入ってくることが決まっている。しかし、同じ期間に国内で年16億ユーロ(約2120億円)を懐に収めるプレミアと比べれば、物足りない数字だ。
そこでスペインは、国外でその差を埋めようと考えている。マジョ氏は「今後4年か5年で少なくとも同じレベルに到達できるはずだ」と話している。
アジアを重視する動きはすでに始まっている。昨シーズンの1部リーグでは、日本や中国、インドのファンの存在を念頭に入れ、ドル箱コンテンツのクラシコのうち、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)での試合が午後1時開始に設定された。
しかし、バルセロナのSNSアカウントの数字を見ると、アジア進出には壁もある。数千万人のフォロワーがついているクラブの英語版ツイッターアカウントと比べて、インドネシア語版は約38万人、前バルセロナのアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)がJリーグ1部のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)に電撃加入した日本語版でも、フォロワーは24万人ほどとなっている。
それでもリーグは、国外からの関心は脅威ではなく、機会や栄誉だと考えるべきだと信じている。
マジョ氏は「クラブ幹部も、監督も、ファンも、選手も、スペインサッカーに関わる人はみな、われわれが世界最高のリーグという、世界中の人が追い求める商品を持っていることを心から誇りに思うべきだ」と話している。
「例えば、米国のような市場が年1試合の開催に大きな関心を抱いているのは誇らしいことだ。もちろん、十分に慎重を期す必要はあるし、ファンのことも考えなくてはならない。最初の何年かは簡単ではないだろう。それでも、今は少しずつ歩みを進め、開催の実現に取り組んでいるところだ」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT