【9月21日 AFP】(更新)米メリーランド州アバディーン(Aberdeen)にある倉庫施設で20日、この施設の臨時雇用職員の女が拳銃を乱射し3人を殺害、さらに3人を負傷させる事件があった。地元警察によると、容疑者は自ら頭を撃ち死亡した。

 犯行に及んだのはスノチア・モーズリー(Snochia Moseley)容疑者(26)。同州ハートフォード郡のジェフ・ガーラー(Jeff Gahler)保安官によると、同容疑者は現場となった大手薬局チェーン「ライトエイド(Rite Aid)」の配送センターの臨時雇用職員だった。犯行の動機は分かっていないが、事件がテロである可能性は考えにくいという。

 同保安官によれば、モーズリー容疑者は午前9時(日本時間午後10時)頃に出勤し、その数分後に発砲を開始。倉庫内外で犠牲者が出た。

 また、警察は通報から5分以内に現場に急行。容疑者は拳銃1丁と複数の弾倉を所持していたが、警官は発砲しなかったという。

 同保安官の話では、モーズリー容疑者はボルティモア(Baltimore)郡在住で、犯行に使われたグロック(Glock)社製9ミリ拳銃は容疑者の名義で登録されていた。

 犠牲者の名前は明らかにされていないが、同保安官は、負傷者は病院に収容されており回復が見込まれるとしている。

 米国では学校や事業所での銃犯罪が多発しているが、法執行当局者や研究者によると、女性による犯行は発砲事件全体の5%未満で極めて珍しい。(c)AFP/Saul Loeb with Chris Lefkow in Washington